ブラッシュアップライフ第1話
『ブラッシュアップライフ』の第1話では、主人公の近藤麻美(安藤サクラ)が、地元の市役所で働く33歳の独身女性として、平凡な日常を送っていました。しかし、ある日突然交通事故で亡くなってしまいます。
目を覚ますと、真っ白な空間に案内係(バカリズム)がいて、麻美に「来世はオオアリクイです」と告げます。人間に生まれ変わるには徳を積む必要があると知った麻美は、もう一度人生をやり直すことを決意。こうして人生2周目がスタートし、赤ちゃんから再び成長していくことになります。
このエピソードでは、麻美が1周目の人生で経験した何気ない出来事が、2周目で重要な伏線となる様子が描かれています。例えば、公園の電話ボックスやお父さんのへそくりなど、後の展開に影響を与える要素が散りばめられています。
第一話 感想
麻美がそのまま記憶をもって、人生2週目をする場面は面白かったです。
33歳の知能のまま赤ちゃんからやり直すのは、面白くもあり、赤ちゃんの時は、時間の経過が遅くて、退屈なこともありそうです。同じ自分のまま、経験値を持って人生を再スタートできるのは、まさに「ブラッシュアップライフ」ならではの魅力ですね。
ブラッシュアップライフ第2話
第2話では、麻美(安藤サクラ)が2周目の人生を本格的に歩み始めます。小学生時代は、前回と同じように親友のなっち(夏帆)やみーぽん(木南晴夏)と仲良くなりながら、徳を積むことを意識して行動します。例えば、通学途中でゴミを拾ったり、授業中に困っている友達を助けたりと、小さな善行を積み重ねていきます。
中学時代には、大嫌いな社会科教師・ミタコング(鈴木浩介)の理不尽な説教に意見し、徳を積む場面も。高校では友達の恋愛に一喜一憂しながら、大学では薬学部に進学し、1周目で付き合っていた田邊(松坂桃李)とは関わらない人生を歩みます。
成人式では、カラオケで福ちゃん(染谷将太)が夢を語る場面があり、麻美は彼の未来を変えようと試みます。しかし、彼の人生を変えることが本当に良いことなのか悩みながら、慎重に行動していきます。 このエピソードでは、麻美が「他人の未来を変える」ことの難しさを実感しながら、2周目の人生をどう歩むべきか考える様子が描かれています。
第二話 感想
ミタコングは電車に乗っている時に、冤罪で捕まってしまいました。ミタコングは憎たらしいですが、気の毒でした…。ドラマではコミカルな描写もありましたが、実際にはかなり大変な状況ですよね。
2周目の人生で、1周目の知り合いがまったく違う関係になるのは切ないです。特に、麻美は以前の人生で深く関わった人たちと再び出会うのに、彼らにとっては「初対面」なわけで…。知っているのに知らないふりをするのも複雑な気持ちになりますよね。 それでも、2周目だからこそできる「人生の選び直し」や「違う道を歩むことの面白さ」がこのドラマの魅力でもありますね。
ブラッシュアップライフ第3話
第3話では、麻美(安藤サクラ)が1周目で亡くなった日を迎えます。彼女は2周目の人生で、祖父の健康を気にかけたり、友人の恋愛問題を解決しようとしたりと、徳を積むことを意識して行動します。
特に印象的なのは、麻美が職場の先輩・宮岡(野間口徹)が既婚者であることを隠して友人の玲奈(黒木華)と付き合っていることを知り、玲奈に真実を伝える場面です。玲奈は激怒し、電話で宮岡を問い詰めるシーンが強烈でした。
また、麻美は1周目で事故に遭った場所を通り過ぎる際、運命が変わったことを実感します。しかし、その後の展開では、彼女の人生に新たな試練が訪れることが示唆されます。 この回では、過去を変えることの影響や、人生をやり直すことの難しさが描かれていて、とても考えさせられる内容でした。
第三話 感想
第3話では、麻美が祖父の健康を気にかけ、薬の飲み合わせが悪いことに気づいて処方を変更する場面がありました。その結果、祖父は1周目よりも元気になり、麻美は大きな徳を積むことになります。
そして、その薬局で偶然見た雑誌に、元カレの田邊勝(松坂桃李)が載っていたことに驚く展開もありました。彼はなんと年商10億円の実業家になっており、麻美は「自分と付き合っていた時とはまるで違う人生を歩んでいる」と複雑な気持ちになります。
このエピソードでは、麻美が過去を変えたことで、周囲の人々の運命も変わっていることが描かれていて、人生の選択がどれほど影響を与えるかを考えさせられました。
ましたさに、麻美の「関わるとダラけてしまう元カレ」の描写がちょっと切なくて、でも妙にリアルで。自分と一緒だったら違う人生を歩んでいたかも…と思うと、成功している姿を見るのは複雑な気持ちになります。
感じたこと
福ちゃんの夢を応援したい気持ちと、現実を伝える難しさの間で揺れるのは、分かります。麻美も、福ちゃんの熱意をわかっているからこそ、厳しい現実を言いづらく感じていたのが伝わってきました。
夢を追いかけている人に正直に伝えるのは難しいですが、「どうしたらその夢をもっと良い方向にできるか」を考えるのもひとつの手かもしれませんね。例えば、歌が苦手でも音楽業界で違う形で活躍できる方法を提案するとか…!
バカリズムの作品って、日常のリアルな空気感を絶妙に切り取っているのが魅力だと思います!「言おうと思えば言えるけど、場の空気を考えてあえて言わない…」みたいな微妙なやりとりが、とてもリアルで共感しやすいです。
特に、女子の会話で「結論はなんとなく出たけど、それを表に出すかは別」という流れ、実際によくあるなぁと思います。バカリズムの脚本は、その言葉にしないニュアンスをうまく表現するので、見ていて「わかる!」って思う場面が多いと感じました。
今回は第三話までの内容と感想を書きました。次回は第4話からです。